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「一方向凝固タービンブレードのフレックルシミュレーション」に関するお知らせ

ジェットエンジン、あるいは発電用ガスタービン機能の向上及びエネルギー効率の向上が世界的に強く要望されております。
弊社では、このたび強冷却と静磁場を利用することにより一方向凝固時に発生するマクロ偏析(フレックル)あるいは不整方位結晶欠陥を抑制する新しい製法を提案します。
新技術は凝固方向に静磁場を印加するやり方がポイントになりますが、これには超電導コイルが必要となりますので医療用のMRIが参考になります。MRIのボアサイズは大人一人入る大きさの空間がありますが、これは一方向凝固を行う装置の大きさとほぼ同じです。MRIの磁場の強さは標準で1Tesla、強いもので3Teslaであり、これに比べると1Tesla以下の比較的小さい磁場で最適の鋳造欠陥抑制効果が得られるというのが本技術の特徴です。さらに同じ1TeslaでもMRIに比べると一回りも二回りもサイズが小さくなりますので、実用上の問題はありません。
該新技術に関する論文
上記論文の抜粋(ダウンロードすると音声を聞くことができます)

凝固過程のブラックボックスをシミュレーションによって画像表示